毎日の食事で様々な疾患の予防を目指す
エネルギー産生を担うミトコンドリアは、機能低下時に活性酸素種(ROS)の産生量を増大させる。ROSは神経変性疾患、糖尿病、がんなどの疾患の発症および悪化に関連している。なかでも、腸管上皮細胞のミトコンドリア活性低下は、腸のみならず全身の疾患に関わることが明らかになっている。 これまで、腸管上皮細胞においてミトコンドリア機能に影響を与える食品成分を同時に複数解析した例はない。 発明者らは、ブタ小腸管上皮細胞を用いてROS産生を抑制する作用を有する成分を検出する方法を構築し、スクリーニングを行った。その結果、研究室で有する乳酸菌の1種であるFFIG35(Ligilactobacillus salivarius)が、ROS産生を抑制し細胞の酸素消費量やATP産生量を改善することを明らかにした。 上記乳酸菌を食品に混ぜて摂取することで、様々な疾患を予防し健康寿命の延伸につながることが期待される。また、上皮に作用してミトコンドリア機能を改善するというメカニズムのため、外用剤(化粧品、入浴剤など)として活用できる可能性もある。
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