全米大学出版連合最優秀学術賞受賞のほか、英語圏の大学で広く生物学の教科書とされてきた「Air and Water」待望の邦訳。
陸上にはプランクトンがほとんどいないのに、海の中はプランクトンに満ちているのは何故か? マグロの筋肉を高温に保って高速遊泳を可能にしている対向流熱交換器とは何か? 空気の200億倍という極端な導電性をもつ海水中で進化した感覚器は、陸上動物に転用可能だったのか? 撥水性の肢で水面に立っているアメンボが、摩擦のない(ツルツルな)水面を蹴る「足場」は何か? 生物学者の多くは、陸棲生物と水棲生物の間で生きる仕組みが枝分かれしていることを、(空気と水という)媒体の物理で上手く説明することが出来ない。そこに本書の目的がある。
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基本情報
「生物学のための水と空気の物理」 ■体裁:B5判 444頁 ■定価:12,000円+税 ■原書:『Air and Water:The Biology and Physics of Life's Media』(1993年)Princeton University Press(米) ■原書著者:Mark W. Denny ■訳:下澤楯夫(北海道大学名誉教授) ■発行:エヌ・ティー・エス 第1章 はじめに 第2章 環境はすべて流体 第3章 道具としての物理とその基本 第4章 密度:重さと圧力そして流体力学 第5章 粘性:流体はどれほど流れ易いのか? 第6章 拡散:空気と水の中での酔歩 第7章 密度と粘性を同時に:レイノルズ数の様々な顔 第8章 熱特性:空気中と水中での体温 第9章 電気抵抗と第六感 第10章 空気と水の中での音:周りに耳を澄ます 第11章 空気と水の中の光 第12章 表面張力:界面のエネルギー 第13章 水面波 第14章 蒸散:乾燥耐性と冷却維持 第15章 終わりに
価格情報
定価:12,000円+税
価格帯
1万円 ~ 10万円
納期
2・3日
用途/実績例
生物教育
企業情報
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