RC(鉄筋コンクリ−ト)構造物の腐食促進のメカニズム
健全なコンクリ−ト中では鉄筋は、下記の環境遮断作用により 腐食から保護されます。
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基本情報
■鉄筋回りのコンクリ−トの厚さそのもの(かぶりと言う)が、 鉄筋の腐食因子である酸素、水、塩分などの拡散障壁として作用します。 ■コンクリ−トは、約pH12の強アルカリ性を有するため、 鉄筋表面に不働態皮膜を形成させます。 ■多量の塩分を含む海砂を使用した場合や寒冷地の 凍結防止剤散布の環境、及び沿岸部のような塩分が大量に飛来する 環境では、コンクリ−トに浸透する塩分により鉄筋表面の不働態皮膜が 破壊され、腐食されやすくなります。 ■大気中の二酸化炭素が、コンクリ−ト中を拡散し、高アルカリ環境を 形成している水酸化カルシウムと反応(次式参照)し中性化を生じさせます。 この中性化反応が、コンクリ−ト表面から内側に進展し、鉄筋まで 達すると高アルカリ性下で保持されていた不働態皮膜が破壊されるため、 鉄筋が発錆します。 ■配管架台の腐食には、三井住友金属鉱山伸銅防食材料がオススメ 詳細は、お問い合わせ下さい。
価格情報
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納期
用途/実績例
コンクリ-ト構造物には、コンクリ−トの圧縮強度は高いが、引張強度が低いという 欠点を補うため鉄筋が使用されています。しかし鉄筋は、海砂の使用、海水、 融雪剤起因の塩分による塩害やコンクリ−トの中性化などの腐食環境に曝されています。 鉄筋が腐食すると腐食生成物が約2.5倍に膨張するため、コンクリ−トにひび割れ、 脱落が発生します。その結果、構造物の強度が低下し危険な状態になる場合があります。 このため鉄筋の防食対策は、社会資本である鉄筋コンクリ-ト構造物(RC構造物)を 長期間安全に使用するためには必須条件と言えます。
企業情報
ZAPシリーズは、いずれも防食材として広く使用される亜鉛を基材とし、優れた防錆・防食能力を示します。