既設水路を複合工法(表面含浸+無機系被覆)により補修し、新設時の美観と耐久性にまで機能を回復して長寿命化させ、LCCを低減する
既設水路の補修では、いくら表面を優れた材料で被覆しても、劣化部を除去した後の下地が健全で強固でなければ長持ちしません。 劣化部除去後のコンクリート表面にCSクリアーを塗布含浸させ、表層部を緻密にして骨材の欠落を防止し、洗堀されている部分の断面をCSモルタルで修復する際に、厚みを骨材の面(型枠面)までで留めることで、剥離を防止し水路断面の減少も回避することができます。 仕上げに、修復面にCSクリアーを塗布含浸させ、CSモルタルを緻密にして水密性や耐摩耗性などを向上させ、表面保護による延命化を実現します。 特許:第4664949号 NNTD:登録番号1022 農水省:開水路補修マニュアル>品質規格(表面含浸・無機系被覆)に適合 特 徴 ・既設水路の耐久性を向上させる ・補修時に既設水路断面の減少を最小限に留める ・既設水路表層部の粗度を低減する ・ひび割れ補修効果に優れ、高い止水性を確保する ・湿潤状態でも施工可能なため、工期短縮、コスト縮減を実現 ・無機質系材料を使用しているため、環境への負荷を低減できる
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基本情報
◆CSモルタル工法 主材料 農林水産省:農業水利施設の補修・補強工事に関するマニュアル【開水路編】における分類では『CSクリアー』は「けい酸塩系表面含浸工法」に、CSモルタルは「無機系被覆工法」に該当する材料です。 CSモルタル工法は上記マニュアルに掲載のけい酸塩系表面含浸工法(反応型)・無機系被覆工法・断面修復工法の品質規格値を満たしています。 ●CSクリアー 水和反応活性成分を含む無色透明な無機質の水溶液であり、 水路補修時の下地処理剤として使用した場合、表層のモルタル部分を緻密化して下地を固めて骨材の欠落を防止し、磨耗・洗堀部を補修するCSモルタルの付着力を有効に発揮させます。また、CSモルタル被覆後の表面に塗布した場合には劣化抑制・耐摩耗性を向上させる効果を発揮します。 ●CSモルタル 水と練混ぜるだけで使用できるプレミックスタイプの粉体型ポリマーセメントモルタルであり、繊維で補強されているためひび割れや剥離に対し十分な抵抗性を発揮します。また、物性が長期に渡って安定しており、耐久性・耐候性・遮塩性・凍結融解抵抗性に優れています。CSクリアーと併用する場合の相性が良好です。
価格情報
※施工費の概要については、CSモルタル工法 積算参考資料 をご参照ください。
納期
用途/実績例
【用途】 コンクリート製開水路など農業水利施設の補修 【施工実績】 309件(2024年[令和6年]3月末現在) *施工実績詳細については、施工実績表をご参照ください。 ※施工事例については、ホームページ↓をご覧ください。 https://www.i-care.gr.jp/guide/achievements/ 【YouTube】CSモルタル工法の紹介(水路補修改修工法) https://www.youtube.com/watch?v=heZCtbMmO1k
詳細情報
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『CSクリアー(けい酸塩系表面含浸材)』は、けい酸ナトリウムを主成分とする無色透明で無臭の無機質水溶液です。 硬化したコンクリートおよびモルタル(材齢は問わない)の表面に塗布または散布することで浸透し、コンクリート中のカルシウム成分と反応して安定した反応物(CSH系結晶)を生成して空隙を充填します。 この反応により、水利構造物補修用の下地処理材、CSモルタルの表面保護材として優れた効果を発揮します。 ■農林水産省:農業水利施設の補修・補強工事に関するマニュアル【開水路編】 >けい酸塩系表面含浸工法(反応型)に使用する材料・工法の品質規格値(案)に適合
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『CSモルタル#100PS』は、CSクリアーと併用する場合の相性が良好で、水路補修に最適なポリマーセメントモルタル(速硬型)です。 ・繊維で補強されているため、ひび割れや剥離に対して十分な抵抗性を発揮します。 ・物性が長期にわたって安定しており、耐久性、耐候性、遮塩性、凍結融解抵抗性に優れています。 ・躯体コンクリートとの接着性に優れています。 ・水と練り混ぜるだけで使用できます。 ■農林水産省:農業水利施設の補修・補強工事に関するマニュアル【開水路編】>無機系被覆工法に使用する材料・工法の品質規格値(案)に適合
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『CSモルタル#100P』は、CSクリアーと併用する場合の相性が良好で、水路補修に最適なポリマーセメントモルタル(普通型)です。 ・繊維で補強されているため、ひび割れや剥離に対して十分な抵抗性を発揮します。 ・物性が長期にわたって安定しており、耐久性、耐候性、遮塩性、凍結融解抵抗性に優れています。 ・躯体コンクリートとの接着性に優れています。 ・水と練り混ぜるだけで使用できます。 ■農林水産省:農業水利施設の補修・補強工事に関するマニュアル【開水路編】>無機系被覆工法に使用する材料・工法の品質規格値(案)に適合
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ARIC:(社)農業農村整備情報総合センター > NNTD:農業農村整備民間技術情報データベース登録番号:1022・技術の名称:CSモルタル工法(水路補修改修工法)☆登録情報掲載ページ→ https://nn-techinfo.jp/technology/163 ■CSモルタル工法は、無機系被覆工法【CSモルタル#100PS・#100P,左官工法】による補修時に、補助工法として、けい酸塩系表面含浸工法【CSクリアー】を併用する農業水利構造物(コンクリート製開水路等)の補修工法です。
ラインアップ(2)
型番 | 概要 |
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CSモルタル#100PS | 左官工法用 プレミックスモルタル 速硬型ポリマーセメントモルタル ・早期に実用強度に達するため、冬季の低温環境下での施工に最適 |
CSモルタル#100P | 左官工法用 プレミックスモルタル 普通型ポリマーセメントモルタル |
カタログ(8)
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企業情報
●私たちは水路補修および改修工事を長年経験し、無機質の材料にこだわり続けてきました。それは無機質の材料が、コンクリートの補修に対して最も環境負荷が小さいものだと考えるからです。 コンクリートの劣化した部分を改質し、そして元来の美観と耐久性に近づけるCSモルタル工法(特許第4664949号)。この工法はコンクリートの表面を目新しい素材で塗ったり貼ったりする工法ではありません。そのため見た目は地味ですが、人と環境にやさしい、この水路補修改修工法を私たちは提案いたします。 ●農業水利施設の多くは今後更新時期を迎えることとなります。調査・診断とともに劣化予測を行い、事前に予防的な補修・補強を行うことにより施設を長寿命化させ、ライフサイクルコストを低減し既存ストックを有効に活用するライフサイクルデザインが求められている状況です。 水路補修改修工法研究会はCSモルタル工法の更なる品質向上を目指し、農業水利施設のストックマネジメントに貢献していきたいと考えています。