Vol.126 下水道管きょの管路材料として必要な条件とは?

以前、世界における下水道の歴史について書かせていただきましたが、最も古いモヘンジョ・ダロの下水道はレンガでできており、日本では豊臣秀吉による大阪城築城の際に原型が造られたと言われる石積の下水溝である「太閤(背割)下水」があり見学することができます。下水道の形としては日本で一番古いと言われる神田下水道(東京)もレンガでできていましたね。その他に、石材、粘土等が使用されており、近年では、鋳鉄、コンクリートや合成樹脂等さまざまな材料が使用されています。時代の背景や技術により、管路の材料もそれぞれ違いはありますが、通常の使用に耐えられるよう、要件が満たされている必要があると考えられます。
また、最近、記憶力が落ちてきたと感じる方は、「記憶力を極限に高めるための22個の方法」を紹介させていただきましたので必見ですよ。

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下水管きょには、さまざまな化学物質も流れることも想定され、耐薬品性、耐摩耗性も要求されます。また、下水管きょには「たわみ性」や「剛性」が要求されます。近年では「塩ビ管」の需要が増加しておりますが、国土交通省国土技術政策総合研究所の調査によると、管体に破損や管軸方向クラックが併発している老朽管では、たわみ率15%以上の扁平が生じると管が破壊されてしまうという調査結果も出ているようです。