【コラム】なぜ乾燥工程は重要?木材乾燥は住宅品質確保のベース
【コラム】なぜ乾燥工程は重要?木材乾燥は住宅品質確保のベース
住宅クレームの多くは、乾燥に関わる品質に起因します。 木材は、品質の良い乾燥を行うことで、初めて建築材料として優れた性能を発揮します。 【品質の悪い乾燥がもたらす5つの弊害】 1.寸法安定性 乾燥が不十分な材は、使用中に反り・曲がりが発生したり、背割りが開いたり、隙間ができる。 2,強度性能 乾燥により、曲げ強度などの強度性能が向上。 一方、最新の研究では、高温で長時間乾燥された材の曲げ強度の低下が報告されている。また乾燥の不十分な材は、接合部がゆるむなどの不具合が発生。 3.割れ 木材の割れは、材面割れと内部割れの2種類がある。 材面割れ:乾燥の初期に現れるV字状の割れ。強度性能に与える影響は、ほとんどない。 内部割れ:乾燥の後期に現れる材内部の割れ。芯持ち材を長時間高温で乾燥した場合、特に顕著に発生。 4.変色 人工乾燥により材色は暗色化するが、特に高温で長時間乾燥された場合は顕著。 5.耐蟻性・耐腐朽性 乾燥により、耐蟻性・耐腐朽性は向上。最新の研究により、長時間高温で乾燥された材の耐蟻性や耐腐朽性が劣化することがわかってきた。
- 企業:株式会社堤木材
- 価格:応相談