東北大学技術:低侵襲医療器具:T09-136
患者への負担を軽減でき、かつ手術手技の精度が向上する
内視鏡下手術は、従来の開腹手術に比べて切開部分が小さく、患者への負担が少ない。しかし、体内に挿入する器具の数と外径には限りがあるため、器具の多機能化が求められている。そこで本発明では、挿入性や抜去性を確保したまま複数の機能(撮影、複数のセンサ、鉗子などの治療器具の具備など)を搭載できる内視鏡を提供する。
- 企業:株式会社東北テクノアーチ
- 価格:応相談
1~3 件を表示 / 全 3 件
患者への負担を軽減でき、かつ手術手技の精度が向上する
内視鏡下手術は、従来の開腹手術に比べて切開部分が小さく、患者への負担が少ない。しかし、体内に挿入する器具の数と外径には限りがあるため、器具の多機能化が求められている。そこで本発明では、挿入性や抜去性を確保したまま複数の機能(撮影、複数のセンサ、鉗子などの治療器具の具備など)を搭載できる内視鏡を提供する。
3Dプリンタ・ロボットによる複雑部品の一括製造
製造業において、顧客ニーズの多様化に伴い多品種少量生産や、複雑な製造技術の要求が増加傾向にある。中でも多品種、ごく少量生産である内視鏡は、その作製において、部品加工や組み立て作業は一般的に熟練者による手作業によって行われている。しかし、手作業では個人差によるばらつきや、作製に時間がかかるといった課題があった。 前記課題を解決すべく、本発明は3Dプリンタとロボットアームを用いて複雑な部品製造・組み立て工程を自動で一括作成する手法を開発した。具体的には、固定台及び治具を溶解性材料で積層造形し、ロボットアームを用いて部品を本体部材に配置した後、固定台及び治具を溶解する(右図参照)。 耳科領域で用いる箸状内視鏡の関節部(上左図)と、形状記憶合金(SMA)ワイヤーを用いた多方向能動屈曲機構(上右図)に適用し、試作と動作確認を行うことができた。 今後、各種微小電子部品の実装も行うことで、様々な低侵襲医療機器および一部の民生品に対し本技術を適用し広い用途への展開を目指す。
これまでにない高剛性、高耐久性、薄型軽量の 索状体。ロボット、内視鏡、ビデオスコープへ。
任意の形状で剛性を変化可能な、索状体デバイスの開発が進められている。索状体は、狭隘環境や障害物の多い環境など、アクセスが困難な生体・自然・人工環境での作業に適した構造を有し、例えば医用内視鏡や工業用ビデオスコープなどで活用されている。 従来の索状体として、数珠にワイヤを通した構造やジャミング方式、メカニカル方式、チューブを加圧して剛性を操作する構造などがある。 しかし、いずれの構造も保持力、復元力、連続性、薄型軽量、長距離化といった求められる性能の全てを満たす技術はなかった。 本発明はこれらの性能全てを満たす、新しい索状体を開発した。 具体的にはワイヤとゴム素材を組み合わせ、その構造を工夫することにより、空気圧で高い保持力を発揮する、新たな構造を見出した。